コンタクトセンターでのAI活用をテーマにした論文が「言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)」で委員特別賞を受賞

マシンラーニング・ソリューションズ株式会社(MLS)は、トランスコスモス株式会社と共同で、「言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)」において、コンタクトセンターでのAI活用に関する論文を発表し、委員特別賞を受賞しました。

マシンラーニング・ソリューションズ株式会社「言語処理学会第30回年次大会(NLP2024)」にて委員特別賞を受賞

本論文は、コンタクトセンター業務の効率化と顧客サービスの向上を目的として、仮想の家電メーカーを設定し、対話データの作成および実用後の継続的なデータ収集に関する発表を行い、有用性と将来性の観点から評価されました。

論文概要

「コンタクトセンターにおける⼈と言語モデルの協働による対話データの作成」

伊藤拓海(MLS/Langsmith)、阿部香央莉(MLS)、日高雅俊(MLS/EIS)、野田健一(トランスコスモス)、岩浅佑一(トランスコスモス)

個人情報や著作権等の観点から研究用として扱うことのできるコンタクトセンターのデータは多くありません。そこで、本研究では研究用データの構築のため、仮想の家電メーカを設定し回答に必要なナレッジと対話データの作成を行いました。人間と大規模言語モデルを協働させることで、効率的かつ持続可能なデータ生成の方法が可能となり、461件のナレッジと2,308件の対話データを作成しました。

論文:https://anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2024/pdf_dir/P5-23.pdf

言語処理学会について

言語処理学会(The Association for Natural Language Processing)は、日本の言語処理技術の発展と国際的な研究交流を促進するために設立され、年次大会を開催しています。今年の大会では、「30年のプロンプトから未来を創造する」をテーマに、専門家によるセッションやワークショップが行われました。

言語処理学会第30回年次大会(NLP2024):https://www.anlp.jp/nlp2024/
言語処理学会第30回年次大会表彰一覧:https://www.anlp.jp/nlp2024/award.html

コンタクトセンター擬似対話データセットの提供について

本データセットは、家電製品におけるテクニカルサポート業務を想定し、仮想の家電メーカーを基に収集した擬似対話データです。オペレータがカスタマー役を演じ、言語モデルが生成した回答をオペレータが確認・修正することで、対話データを収集致しました。

このデータセットは、非商用の学術研究を目的とした利用を想定しております。データの利用は、学術機関に所属している研究者のみが可能です。利用を希望される方は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

お問い合わせ先:dataset@machine-learning.co.jp

注意事項
本データセットの著作権はトランスコスモス株式会社に帰属します。承認手続きにはお時間をいただく場合がございます。

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