AIニュースリスニングサービス「SANKEI News Listening for Students」

SANKEI News Listening
for Students

英語ニュースから、難易度別のリスニング教材を自動生成し、生成・検証・修正から公開まで、毎日の教材制作を支えるAI基盤を開発しました。

SANKEI News Listening
for Students

PROJECT OVERVIEW

プロジェクト概要

COLLABORATOR
産経ヒューマンラーニング株式会社様
SERVICE
SANKEI News Listening for Students
公式サービスサイト
SCOPE
AI教材生成ワークフローから学習アプリ、運営管理基盤まで一気通貫で設計・開発

毎日のニュースを継続的に学べる英語教材へ

「SANKEI News Listening for Students」は、ニュース音声の聞き取りに加え、ディクテーションや内容把握問題に取り組めるリスニング学習サービスです。

英字ニュースの教材化には多くの制作工程があり、しかも教育に使う教材である以上、AIで自動生成するだけでは十分な品質を担保できません。

当社は、生成と品質検証を組み合わせたAIエージェントワークフローに人による確認を加えた仕組みで、教材としての品質を保ちながら日々のニュースを継続的に教材化することを実現しました。

BACKGROUND & CHALLENGE

背景・課題

毎日のニュースを教育の現場で使える教材として届け続けるには、制作量と教材としての品質を両立したうえで、学習が続き成果につながる仕組みまで必要でした。開発上の課題は次の3点です。

毎日のニュースを教育の現場で使える教材として届け続ける仕組み
01
毎日の教材制作を人手だけでは回せない

記事1本を教材化するだけでも複数の制作工程があり、さらに学習者の習熟度に応じた複数のバリエーションを、毎日制作し続ける必要がありました。

02
生成AIの出力をそのまま教材にはできない

原文にない事実の追加、数字・固有名詞の誤り、問題形式の不整合などを防ぎ、教材としての正確性を担保する必要がありました。

03
教材を届けるだけでは学習は続かない

学習者が日々取り組み、先生が学習状況や苦手を把握してフォローでき、その蓄積を教材の改善にも活かせる。学習データを軸にした仕組みがなければ、教材は作られても使われ続けません。

SOLUTION DESIGN

解決アプローチ

本プロジェクトでは、教材を生成するAIエージェントワークフローにとどまらず、学習者・学校・運営者それぞれのアプリケーション、学習データの蓄積・分析基盤を統合的に設計・開発しました。

01
教材制作をAIエージェントワークフローとして自動化

英語の元記事を入力すると、通常版・やさしい版の英文、日本語訳、音声、単語帳、設問までをAIエージェントワークフローが一括で生成。生成・検証・修正から人による確認・公開までを、一つの流れとして設計しました。

02
AIが担う工程とコードで検証する工程の最適な分担

文章の生成や翻訳など判断を要する工程はAIに任せ、形式や必須項目、本文・音声・問題の対応関係、単語の難易度はコードで確実に検証。さらに別のAIが原文との事実関係を審査し、指摘があれば自動で修正・再生成します。AIの柔軟さとコードの確実さを使い分け、品質と自動化を両立しました。

03
学習者・学校・運営者、それぞれのアプリケーションを開発

生成した教材を日々の学習につなげる学習者向けアプリ、クラスや生徒ごとの学習状況を把握できる学校向けコンソール、教材の生成状況から審査結果・公開までを管理する運営向け管理コンソールを、一体で設計・開発しました。

04
学習ログの蓄積とラーニングアナリティクスの自動化

学習者の取り組みや回答結果を、教材・設問・発音特徴タグと紐づく構造化データとして蓄積。学習状況や苦手傾向の集計・分析を自動化し、先生による指導や教材の改善に活かせる基盤を整えました。

AI AGENT WORKFLOW

教材を生成するAIエージェントワークフロー

教材制作の各工程を個別に自動化するのではなく、英文・日本語訳・音声・設問のすべてを統合し最適化した一つのAIエージェントワークフローとして構築しました。AIが生成した教材をルールと審査AIが検証し、不合格なら指摘をもとにAI自身が修正・再生成し、それでも解消しない場合は教材編集者に判断を委ねます。作成した教材は教材編集者の確認を経て、学習者に届けられます。

英語ニュース記事 元記事の英文をそのまま入力 AIエージェントワークフロー 生成・検証・修正を自律的に繰り返し、合格した教材だけを次の工程へ渡す 英文 通常版 聞き取りやすい構成に再構成 英文 やさしい版 やさしく短い文で書き直し 日本語訳 固有名詞の訳語はWeb検索で確認 音声 教材として自然なナレーション英語を合成 設問・単語帳 ディクテーション/内容把握/重要語 すべての生成工程に同じ品質保証ループを適用 AIが生成 英文・訳文・設問などをAIが作成。固有名詞は用語集に従う ルールで検証 形式・件数・本文との対応関係をコードで確実にチェック 審査AIが照合 原文にない事実、数字や固有名詞のずれ、訳抜けを別のAIが検出 合格 次の工程へ進む 不合格 不合格 修正・再生成 指摘内容と前回の出力をAIに渡して作り直し。回数上限まで繰り返す 指摘をもとに再生成 上限まで解消しない場合は 失敗として記録し、編集者の確認へ 教材編集者が最終判断 AIの成果物を人が確認してから公開する 確認・修正 教材編集者が本文・訳・音声・設問を確認し、必要なら手直しや再生成 公開・配信 承認した教材を公開し、学習者のアプリへ配信 凡例 AIが担う工程 コード(ルール)が担う工程 人が担う工程

LEARNING EXPERIENCE

作った教材を、学習と指導につなげる

教材を届けるだけでは学習は続きません。学習者が毎日取り組み、先生が状況を把握してフォローできるよう、学習者・先生それぞれの画面と、その土台となる学習データの基盤を一体で設計・開発しました。

「学習者向け」ニュースを「聞く・解く・振り返る」

学習者向け

ニュースを「聞く・解く・振り返る」

平日ごとに公開されるニュースを選び、音声を聞きながら学習できます。習熟度に応じて難易度を切り替えられ、日本語訳や単語帳もその場で確認できます。

再生速度の変更、数秒の戻し・送り、文単位のリピート再生など、聞き取りに集中するための操作を揃えました。

設問は、記事の主旨を問う内容把握問題と、音の変化に着目したディクテーションで構成。回答後は採点結果と解説を確認でき、同じ記事に再挑戦して成長を実感できます。

先生向け

生徒の学習状況と苦手な傾向を確認

クラス全体や生徒ごとの学習状況を一覧で把握できます。当日取り組んだ生徒数、今週の提出数、一定期間提出のない生徒、平均スコアなどを確認できます。

生徒別・記事別の回答結果や、苦手な音の傾向も見られます。

先生の役割を「毎日のニュースへの取り組みを確認し、必要に応じて個別にフォローする」ことに絞り、日々の指導に無理なく組み込める設計にしました。

「先生向け」生徒の学習状況と苦手な傾向を確認
「学習データ基盤」学習ログの蓄積と分析

学習データ基盤

学習ログの蓄積と分析

学習者の取り組みや回答結果を、教材・設問・発音特徴タグと紐づく構造化データとして蓄積しています。

このデータを先生向け画面の集計や苦手傾向の分析に反映し、学習者ごとの状況把握を支えています。

蓄積したデータを将来の教材改善や、つまずきに合わせた学習提案にも活かし、学習者ごとの状況把握をさらに深めていく構想です。

OPERATION PLATFORM

教材編集者とAIの協働を支える運営基盤

AIエージェントワークフローを毎日回し続けるには、AIの成果物を人が確認・修正し、問題があれば止めて直せる場所が必要です。教材編集者と運営担当者のための管理コンソールを、学習者向けアプリと一体で設計・開発しました。

教材編集者の仕事を支える
  • AIが生成した英文・訳文・音声・設問をその場で編集し、必要な部分だけ再生成
  • 固有名詞の用語集、通常版とやさしい版の差分比較、語彙レベルの分析で品質を確認
  • 月間カレンダーで公開日を割り当て、予約配信
ワークフローの運用を支える
  • 20超の工程ごとに進捗・結果・再試行の履歴と、審査AIの指摘を確認
  • 工程ごとのAI利用量とコストを可視化し、1記事あたりの制作コストを把握
  • 再試行回数などエージェントの振る舞いを運用側で調整
サービスの運営を支える
  • 学校・企業・個人会員の契約と利用者を一元管理し、一括登録やID発行に対応
  • 継続率や学習時間などのKPIを前週比で「順調・要確認・警告」に分類して把握
  • 学校・企業ごとの利用状況や苦手な音の傾向をレポート化し、Excel出力

RESULTS

この事例で実現したこと

生成から検証・修正までを自律的に行うAIエージェントワークフローを構築
教材編集者の確認・公開と日々の運用を支える管理コンソールを開発
学習者向けアプリと先生向けコンソールを一体で設計・開発
学習ログを蓄積し分析につなげるラーニングアナリティクス基盤を整備

PROJECT TEAM

制作メンバー

MLS 舟山 弘晃

舟山 弘晃

AIアーキテクト

MLS 阿部 香央莉

阿部 香央莉

AIアーキテクト

MLS 若山 大智

若山 大智

AIアーキテクト

AI導入にあたって、
このような課題はありませんか?

AIを導入したいが、何から始めればいいかわからない
サービスにAIを組み込みたいが設計方法がわからない
作っても使われないのではないかと不安
データはあるが活用できていない
業務やサービスの属人化を解消したい
AIを導入したが、期待していたほどの効果が見えない

WHAT WE CAN DO

私たちができること

私たちは、単なるAI開発ではなく、下記を重視した支援を行っています。

業務やサービスに組み込まれる設計
実際に使われ続ける仕組みづくり
データ活用まで含めた全体設計
品質維持とリスク管理の設計

AIは「使われ続けて初めて価値になる」

AIは導入すること自体が目的ではありません。

実際に使われ、業務やサービスの中で価値を発揮し続けることが重要です。

導入だけで終わらない、活用・定着まで見据えた設計・開発を一貫して行います。

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